神社 地域 にデジタルを

私は神社の宮司 導かれた「デジタル」

私は大阪府の豊中市で、神社の宮司をさせてもらっています。
私の職業である神職は、世界広しといえど、類を見ないほどお辞儀をします。
私の場合、お辞儀をすればするほどに、自社への崇敬の気持ちが強くなります。
人智を超えた神々への畏敬と感謝の念は深くなる一方、そんな日々を送っています。
生きているうちに、自分の住むこの世界になにか恩返しがしたい・・・
特に神社界の次世代を担う人に、そして、神社をお支えくださる地域社会の次世代の人々に対し、何か残せるものがありはしないか・・・
私がたどり着いた答えが「デジタル」でした。


神社は個業

私の神社には、私以外に神職はいません。
私は神社の代表としての顔がある一方、神社の隅々に至るまでの大小の事項について、基本一人でこなすことが求められます。
年中超多忙というわけではありませんが、やることは多岐に渡ります。そして、年中無休なので休みは基本ありません。
ありがたいことに、私の場合は家族の助けがありますが・・・。
父の後を受け継ぐ前は会社勤めで、組織のまとまりで分担し合う、会社機構との決定的な違いを痛感することになります。


個の枠を突破するデジタル

個でできることは、どれほど優秀な人でも早晩どこかで限界を迎えるはずです。
個という単体の身でありながら、組織力のある団体と同じように、より良く運営できないものか・・・常に苦悶がありました。
ある時、いつも行う多量の発送作業を、試しに見様見真似でプログラムを書いて実行してみました。
普段3日ほどかけていた作業が1時間半で完遂し、衝撃を受けることになります。
「デジタル」には、尋常ならざる働きが内在している。
私にとってはかなり難解な相手ですが、向き合って挑戦してみる価値は十分にあると感じた瞬間です。


個業にこそ、デジタルの恩恵を

日本の国自体がデジタル化に遅れていると指摘される中、神社や地域社会は、他の業界や団体と比べても、ともすれば「デジタル」とは最も縁遠い位置にあるかもしれません。
極論ながら、デジタルの存在すら意識されることは、日常あまりないかもしれません。
しかし、本当にデジタルが必要なのは、むしろ人海戦術に頼ることのできない、私達のような個業や少数の団体の側にこそある。
そう思うようになりました。
自らが実践し、良いと思うことを残していくことから、はじめたら良いのではないだろうか・・・。
簡単では無いがはじめてみようと、今ここに至ります。


テクノロジーを毛嫌いする人は多いが・・・

デジタルやテクノロジーを必要以上に敬遠し、蔑む人が多いことに驚きます。
デジタルやテクノロジーなどと、自分は無縁だと自慢気に語る人さえ結構な割合で存在します。まるで免罪符のようにして。
スマートフォンや携帯片手に、ハイテク製品に囲まれて生活しているのに、なんとも妙で・・・
その昔、本居宣長の説いた可畏(かしこ)む対象は「尋常ならざる人知を超えた力や出来事」
デジタルが内在する力はこの可畏(かしこ)む対象と完全に合致します。
神道ほど、この人智を越える力の善と悪とを見抜き、より良き方向に導くことにふさわしい存在もありません。


私は専門家ではなく 単なる独学者

ただ、私はデジタル分野の指導を受けたり、一般社会人時代にデジタルにまつわる業務に携わったこともありません。
神社に入ってから、試行錯誤しながら苦闘を続ける完全な独学者です。
私の解は、必ずしも最適解ではないし、場合によっては問題が内在しているかもしれません。
現在の私は学びの進行形の過程の中にあり、未完成を意識しながら、より良きものを目指している状態です。
冒頭の恩返しになればとの想いから、未完成であっても、ライフログから勇気を持って発信を始めることにしました。


PythonとDjangoを中心に、Web上で完結できる便利なものを目指す

自分用のシンプルなプログラムでも、誰かに便利に使ってもらえるように想定し設定していくと、途端に仕組みが複雑になったり必要なコードが多量になったりします。
自分の書いたコードでも、何かの役に立つこともあるかもしれないと・・・、このサイトにひとまずはざっくりと載せてみることにします。
ですが、実際のところかなり多量です。


まずは、なんとなく使ってみる形で触れてみていただければと思います。
また、神社や地域となんとなく関係のありそうなものを選んではいますが、今は完全に意図が一致しているわけではありません。
試行錯誤を繰り返しながら、少しずつ合致させていけるように進化させていくことが目標です。
何かをしたら何かができる・・・
理論ではなく、何かをやったら何かが得られる・・・ものを。


Pythonは、私の嫌いな記号の記述がプログラムコード中に少ないため選択しました。

業界内部や地域でも秘匿性のあるものを題材にする場合、
一般向けではなく関係者へ直接的に発信する内容は、
関係当該者と確認ができた上でメンバー登録をお願いし、この内部でのみ共有できるような形に拡張する予定です。

最後に「未熟者」の私のこと

家が神社という特殊な環境だったのと、自由に育ててもらった関係で、かなりの世間知らず状態で成人しました。
一般社会に出してもらったおかげで、面食らうほど頭をうち、おかげでどうにかそのことに気づけるようになりました。
意識的に改善しようと心がけていますが、現在もまだまだ未熟者です。
少し振り返るだけでも、未熟さと無知が故に、不快な気持ちにさせてしまったことが多々あったと反省し恥ずかしくもなります。
謝罪する他ありません。本当に申し訳ありません。

もう少し付け加えておきます。私は昭和40年代生まれの中高年。
今はやりたいことが多々あって、気持ちは未来に向くばかりのため、過去のことはかなりの勢いで忘れる体質になっています。
そんなこんなで、過去の細かいシチュエーションなど、全く覚えていなかったりする可能性も多々あるかと思います。
これも合わせて、本当にごめんなさい。です。
深酒も致しません。


私の願い

私は神社の宮司です。神社や地域を担う次世代の人々に対し、何かを残してお役に立ててもらいたいとの願いが、強く芽生えました。個業としての神社や、小規模な地域社会に、恩恵が届くのが遅くなりそうな「デジタル」の分野。門外漢として奮闘した実体験から得た経験則を、わずかずつでも残し未来につなぎたいと願うばかりです。

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